NEWS
ストーリー『氷の国のリリアンプリアン』
2026.02.13
世界観紹介
神話『世界魔法と聖氷』
むかしむかし、妖精たちの世界は、光と魔法に満ちていました。
けれどあるとき、その光を喰らう“魔”が現れ、世界は静かに侵されていきます。
森は濁り、結晶は砕け、妖精たちの羽は、次第に輝きを失っていきました。
そのとき、妖精女王は決断します。
世界と王国を守るため。未来の妖精たちを守るため。
そして、最愛の娘たちを守るため。
女王は己の生命を代償に、ひとつの大魔法を発動しました。
その名は「リリアニカ」。
奇しくも生まれたばかりの末娘と似た名前のそれは、
世界を清浄な氷と結晶――聖氷で覆う、究極の守護魔法でした。
しかし、その代償として、女王は深い眠りについてしまいます。
それは死によく似た、暗く、静かな、聖氷の奥で永遠に続く真の孤独でした。
世界は書き換えられ、魔のほとんどは滅び、凍り、時間は止まりました。
王国は静かに冷たい平和を取り戻します。
――“リリアニカ”は、王国を守る魔法であり、同時に世界を閉ざす結界でもあったのです。
そして、いま

永きにわたる復興の時を経て、その後人間の世界と触れ合う十年のなか、妖精とリリア姫たちは王国を守り続けました。
やがて、異なる世界が共鳴し、聖氷はわずかに揺らぎはじめます。
それは崩壊ではなく、目覚めの前触れでした。
眠れる女王を蘇らせるため、魔法学校の四つの寮は世界魔法「リリアニカ」を研究し続けました。
その解釈の違いはやがて思想となり、寮は教派へと姿を変えます。
聖氷をより純化すべきだとする者。
リリアニカを打ち消す術を探る者。
均衡を守ろうとする者。
新たな魔法を創ろうとする者。
異端であった聖氷女教会は、最も純度を求める過激な教派として水面下に存在感を強めていきました。
四つの寮

眠れる女王を蘇らせるため、魔法学校に存在する四つの寮は、それぞれ異なる神をいただき、世界魔法の研究を続けていました。
やがてその思想は10年の間に深まり、寮は教派へと姿を変えていきました。
ラ・ポルタ寮
― 始まりの女神ポルタプリマを奉ずる寮 ―

「門をひらく者たち」
春のはじまりを司る女神ポルタプリマ。彼女は“目覚め”の象徴。
ラ・ポルタ寮は信じています。
世界魔法は終わらせるべき魔法ではなく、“新しい世界への門”であると。
彼らは、聖氷を溶かすのではなく、花開かせる方法を探しています。
開国思想の中心派となりました。
ガラドリオ寮
― 生命と永遠を司るガラドリオ神を奉ずる寮 ―

「いのちを広げる者たち」
ガラドリオは、静かな森のような女神。
彼らは言います。
世界魔法は守りの魔法。均衡を崩さず、ゆるやかに繁栄させるべきだと。
急激な変化を嫌い、王国の安定を守る思想派閥です。
オーロシュタイン寮
― 黄金と豊穣の女神オーロシュタイン ―

「力を高める者たち」
黄金は富ではなく、“可能性”の象徴。
オーロシュタイン寮は考えます。
世界魔法は未完成。より強く、より輝く“完全なる聖氷”へと昇華させるべきだと。
その思想は、ときに教会と共鳴します。
アルマクリマ寮
― 精神と輪廻の神アルマクリマ ―

「静かに見つめる者たち」
アルマクリマは、終わりと始まりを司る存在。
この寮は問い続けます。
世界魔法は本当に守りだったのか。
それとも、世界の循環を止める呪いだったのか。
彼らは世界呪文を打ち消す術を研究しています。

一方、王宮では――
女王の末子リリア姫と第一王女ノワール姫が、母の遺した魔法の真意を探っています。
それは本当に、打ち消すべき呪文なのか。
それとも、完成させるべき魔法なのか。
物語は、いま動き始めました。
物語の続き『未来の選択』

けれど「リリアニカ」は、妖精たちだけの魔法ではありませんでした。
それは、女王が“未来”に託した魔法だったのです。
聖氷は、人間の世界と結びつくことでわずかに揺らぎはじめています。
それは崩壊ではなく可能性のようにも見えます。
おおくの妖精たちも、王宮も、四つの教派も、まだ答えを持っていません。
なぜなら、この王国の未来は、もう妖精だけでは決められないからです。
氷の国の門が開かれたいま、あなたはただの旅人ではありません。
あなたの笑顔も、あなたの選択も、あなたがかける言葉も、
すべてが聖氷を震わせ、リリアンプリアンの運命を少しずつ変えていきます。
世界魔法は、打ち消されるのか。完成されるのか。
それとも、新たな魔法へと生まれ変わるのか。
その答えは、これから訪れる、あなたと妖精たちの物語のなかで、ゆっくりと紡がれていきます。
ようこそ――
氷の国のリリアンプリアンへ。


